【後編】香りにまつわるエトセトラ -営業部屋の香り問題-

先日、私のデスクのある通称営業部屋(またの名を‘タコ部屋’ by春木さん)で、ファブリーズフローラルの香りをシュッシュとしたところ、入って来たディレクターの山口さんに「わ、なんですか?良い香りがする!」と言われ、程なく入って来たデザイナーの皆口さんに「うっ、何ですかこのニオイ・・・」と言われた。
雨上がり、部屋がムッとしていたので、はじめて試してみたのだが、香りに対する感じ方は人それぞれ違うのを改めて感じた。

ニオイと人の関係

においと感情のつながりの強さは、近年の医学領域における様々な研究結果でも出ているという。匂いというのは他の感覚とは異なり、大脳辺縁系に直接届いている。大脳辺縁系は別名「情動系」とも呼ばれ、匂いが人間の本能や感情と結びついた記憶と密接な関係があると言われている。だから、匂いは、最も感情を刺激する感覚なのだとされているのである。

ちなみに、においに対する感受性の男女差もあり、女性は、男性よりも脳の嗅覚野が発達しているので、匂いに敏感に反応する。だから、女性は男性以上ににおいに関心を寄せる。これは、生物的な性差の要素も大きいそう。脳の発達にも男女差があり、嗅覚をつかさどる「嗅覚野」は、大脳辺縁系と関係が強く、その大脳辺縁系は記憶をつかさどる海馬や感情を司る扁桃体があり、嗅覚的感知に大きな影響を与えている。脳構造的にも、匂いと記憶、また、匂いと感情は結びつきやすいと言える。においを嗅いだ時に、同時にそれに関連する記憶まで呼び覚ましやすいのは説明がつく。マッキーの歌詞に共感するしかない。

私のニオイ生活用品

部屋にある香りグッズをザッと集めて並べてみた。近年よく使う順に、アロマオイル(ディフューザー)、アロマキャンドル、アロマ防虫(夏だけ使う蚊取り線香)、入浴剤、洋服用衣類芳香剤、和服用衣類芳香剤、部屋の芳香剤(春木さんが誕生日にくださった女子力高いプレゼント!?)、玄関用&体用香水(夏限定かな)となる。他にも、食器洗剤やランドリー洗剤などにもナチュラルな香料が入っていたり、化粧品にも何かしらの形でもれなく入っている。香料にも多種多様な製造方法があり、原料の育成方法の違い、成分取り出しや天然由来か化学由来かなどでも脳への刺激も変わってくる(と思っている)。

アロマグッズ

香り空間を演出するお仕事

ホテルやイベント会場の香りの演出を仕事にしている知人が二人いる。一人は、住まいの近くのカフェで出会った方で、とてもユニークな方。その方の持つアロマは最高級レベルのこだわりで製造されたものだった。原料栽培方法、抽出方法、産地、など。その香りは、かぐと脳へガツンときて、覚醒するかのようだったと記憶している。世界のどこででも通用しそうな一流の強さ、野生的な凄みを感じた。ヒッピー的な要素の自由な広がりを感じた。

もうお一方は、友人行きつけのイタリアンのカウントダウンパーティーで知り合った方で、一般に流通しているハイブランドアロマを使った事業展開をされていた。和服の似合うとても美しい方(今時言葉なら美魔女)。この方に「香りの演出をするとこんなステキなことがありますよ」と説明されたら、仕事をお願いしてしまうだろうなー、という総合演出の自己ブランディングがキメキメに決まっている方。日本で成功する(もうされているが)ならこんな方だよね、と思った。

原料の生産性は別の話とすると、製造において安価なものは化学成分がどこかの過程で入っている場合が多く、高価なものは古来の製造方法が踏襲され製造や流通までに時間がかかるものが多い。言葉の持つ力や意味に遊んでみると「高価」は、「効果」であるし、「硬化」という「頭堅いなー」という頑なな職人気質を彷彿させる拘りや思想、アイデンティティへも繋がっているのかもしれないなどと思う。

営業部屋のニオイ改善

部屋に足を踏み入れる方に不快な思いをさせたくない。このニオイ問題は、落合さんも私もあまりニオイに関心や拘りがないということが最大の要因だと思っている。落合さんに、真剣にご意見伺いしたことはないので、どう考えているか正直よくわからないが、私の場合、「気づてもそういうこともあるよね」と受け流したり慣れてしまうので、大抵のことは大きなストレスにもならない。郷に入れば郷に従うのみ!と、思ってしまう節がある。取り立てて繊細ではないし、むしろワイルドめに仕上がっているので無問題。

更に考えてみると「香りに敏感な時期は終わりを告げ、香りに鈍くなった」という説(自覚)も少なからずある。その理由は、ここで詳しくあげると、読んだときに悲しむ人がいるかもしれないので控えようと思う。総じて言えるのは「鈍感力」を養うことは一つの正攻法と考えている節がある。ただ、その鈍感力に甘んじて、成長をすることをしないのは、momomo社訓にある「成長しない奴は馬鹿だ」である。もっともなので、今後ますますの改善&維持を、営業部屋のニオイ委員として推進していく所存だ。

今、実家帰省中にこの記事を書いているが、可愛い金魚のいる部屋で、餌くさいなぁと思いながら過ごしていることに気づく。心地よいニオイでなくても、止む無しとしてしまっているのだ。この部屋は止む無し!!

実家の金魚

尚、同部屋の落合さんのコト。

「落合さんは、結婚する前までは香水をつけていた。」(春木さん談)となる。